の最終定理」 とうとうフェルマーの最終定理について書く時が来た。 多分これまでに書いた中でも最も困難な挑戦方程式 26 ガロア補足 37 小林・益川理論 であった。 このテーマはさらに難しい。何故難しいのか? 数学は極めて抽象ない抽象的な記号の世界に入り込んで“ はい、証明終わり”となる。 それに難問を解くのか?という問いに対して、納得させられそうくい。 しいて言えば「難しいからこそ挑戦したいのだ」というような答えになってしまう。 科学者なら、自分の研究が人を幸せにするということもあるだろう。しかし、数学者の研究が人の幸 せに直接繋がるということは少ない。テクノロジーの底辺を支えているとは言えるだろうが。 むしろ数学はそういうことには関係ない、本質的な“真”とか“美”といったことに通じているよう な気がする。数学はもっと崇高で、芸術に近く、論理の芸術とでもいうべきものかも知れない。 フェルマーの最終定理とは、自然数 n≧3 に対して X n+Yn=Zn を満たす自然数X,Y,Zは存在しない、というものである。 ここでは、まだこの定理が正しいかどうかわからなかった時の言い方で、“フェルマー予想”と呼ぶ。 古代ギリシャ数学の源流「ディオファントス」の“算術”のラテン語訳本の欄外にフェルマーが書き 込んだものだ。フェルマーは「この方程式の驚くべき証明を見つけたが、それを記すには余白が小さす ぎる」と書き残した。それが1,637年のことである ()
作成日
2025/05/28
/
得票数: 1票
→ 投票する
Tweet
画像URL:
画像URL:
同一作者による画像